パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女
映倫

Introduction イントロダクション

ワケあり荷物を届ける特殊配送会社「特送とくそう」。天才的なドライビング・テクニックを持つウナがある日引き受けた依頼。それは海外ヘの逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォンを港まで運ぶにがすこと。しかし、思わぬアクシデントにより依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目に。貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザ冷酷非情サイコパスな殺し屋、さらには「脱北」の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院までをも巻き込んだ、命がけの追走劇カーチェイスが始まる──。
狭い路地裏で繰り広げられる、ハリウッド顔負けのスリリングな追走劇カーチェイス!そして予測不能の展開と手に汗握る痛快アクション!韓国公開時には『ウエスト・サイド・ストーリー』、『ハウス・オブ・グッチ』を抑えて初登場1位を獲得(※初日KOFIC調べ)。今や世界中から熱い視線が注がれる韓国映画界の勢いを感じさせる、超一級品のアクション・エンタテインメントがついに日本上陸!

アカデミー賞®最多4冠、世界中の映画賞を席捲した『パラサイト 半地下の家族』。美術家庭教師役を演じ、国際的なブレイクを果たしたパク・ソダムが満を持して挑んだのは、型破りでスタイリッシュなカー・アクション!どんな依頼も完璧にこなすクールな女運び屋・ウナを演じる。そして、「脱北」の過去を持つウナが、命がけで守り逃がそうとする少年・ソウォン役には、なんと『パラサイト 半地下の家族』でパク社長一家の息子役を演じたチョン・ヒョンジュンを抜擢!家庭教師と教え子を演じたふたりならではの息の合った演技を披露し、映画ファンにはたまらない再タッグとなった。

その他、ウナとソウォンを執拗に追跡する悪徳警官ヤクザギョンピル役は、ポン・ジュノ監督の『母なる証明』(09)や国内の映画賞を席捲した『春香秘伝 The Servant』(10)で注目を浴び、以降、映画、ドラマとマルチに活躍する演技派俳優ソン・セビョク。特殊配送会社「特送とくそう」の頼れるペク社長役は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)、『エクストリーム・ジョブ』(19)など様々なジャンルの作品で独特の存在感を放ち、名バイプレーヤーとして活躍するキム・ウィソン。さらなる追手として登場する国家情報院の職員ミヨン役は、韓国で社会現象になったドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(16)や「椿の花咲く頃」(19)に出演し、“国民的お姉さん”の称号を持つヨム・ヘラン。個性豊かなベテラン俳優陣による、腹を探り合いながらの超熾烈な駆け引きにも目が離せない!

Story ストーリー

天才的なドライビング・テクニックを持つウナ(パク・ソダム)が勤めるペッカン産業は、表向きには釜山で廃車処理場を運営しているが、裏ではどんな荷物も配達する“特送とくそう”の仕事を請け負っている。

「“特送”は郵便や宅配で送れないモノをあらゆる手を使って届けます。万一の場合?配送以外の責任は取れません。ただ、何があっても必ずお届けします」

ペク社長(キム・ウィソン)からの指令でウナが引き受けた依頼。それは海外ヘの逃亡を図る元プロ野球選手で賭博ブローカーのキム・ドゥシク(ヨン・ウジン)とその息子ソウォン(チョン・ヒョンジュン)を港まで運ぶにがすこと。

しかし、違法賭博の元締めであり警官のチョ・ギョンピル(ソン・セビョク)が部下を引き連れて現れ、追い詰められたドゥシクはソウォンをウナのもとに逃がす。依頼人のドゥシクが不在のまま、ウナは身寄りのないソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目に。

貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザ冷酷非情サイコパスな殺し屋、さらには「脱北」の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院までをも巻き込んだ、命がけの追走劇カーチェイスが始まる──。

Profile プロフィール

パク・ソダム チャン・ウナ役

パク・ソダム

1991年9月8日、大韓民国・ソウル特別市出身。韓国芸術総合学校演劇院卒業後、「スティール・コールド・ウインター~少女~」(13/チェ・ジンソン監督)で映画デビュー。主な出演作は『殺されたミンジュ』(14/キム・ギドク監督)、『京城学校:消えた少女たち』(15/イ・ヘヨン監督)、『愛のタリオ』(14/イム・ピルソン監督)、『ベテラン』(15/リュ・スンワン監督)、『王の運命―歴史を変えた八日間―』(15/イ・ジュニク監督)、『プロミス ~氷上の女神たち~』(16/キム・ジョンヒョン監督)など。『プリースト 悪魔を葬る者』(15/チャン・ジェヒョン監督)では、悪霊に悩まされる少女を演じるため、丸刈りにして役に挑み、徹底した役作りが絶賛された。そして、アカデミー賞®最多4冠、世界中の映画賞を席捲した『パラサイト 半地下の家族』(19/ポン・ジュノ監督)では、“貧しい家族”キム家の長女ギジョンを演じ、国際的なブレイクを果たす。『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』(22)は初の長編映画単独主演作となる。

ソン・セビョク チョ・ギョンピル役

ソン・セビョク

1979年12月26日、大韓民国・群山市出身。舞台俳優として活躍中、舞台を鑑賞したポン・ジュノ監督からオファーがあり、『母なる証明』(09)の刑事役で長編映画デビュー。続く『春香秘伝 The Servant』(10/キム・デウ監督)で国内の映画賞を席捲する。その後、『私の少女』(14/チョン・ジュリ監督)、『ダイナマイト・ファミリー』(14/チョン・ヒョンジュン監督)、『花、香る歌』(15/イ・ジョンピル監督)、『七年の夜』(18/チュ・チャンミン監督)など数々の映画作品に出演。大ヒットドラマ「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」(18/tvN)でドラマ初出演を果たし、全国的な知名度を得る。その他の作品に主演を務めた『真犯人』(19/コ・ジョンウク監督)や児童養護施設の園長を演じた『ベイビー・ブローカー』(22/是枝裕和監督)がある。

キム・ウィソン ペク・カンチョル役

キム・ウィソン

1965年12月17日、大韓民国・ソウル特別市出身。ソウル大学経営学科卒業。「雨上がりの午後が好きですか」(91/チョ・グンファン監督)で映画デビュー。ホン・サンス監督のデビュー作『豚が井戸に落ちた日』(96)にて主役の三流小説家を演じ、第20回黄金撮影賞新人男優賞を受賞。「イフ」(00/ハン・ドクジョン監督)に出演後、一度俳優の仕事を離れるが、『次の朝は他人』(11/ホン・サンス監督)で復帰。その後、『建築学概論』(12/イ・ヨンジュ監督)、『ヘウォンの恋愛日記』(12/ホン・サンス監督)、『サスペクト 哀しき容疑者』(13/ウォン・シニョン監督)、パク・ソダムと共演した『プリースト 悪魔を葬る者』(15/チャン・ジェヒョン監督)、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16/ヨン・サンホ監督)、『観相師-かんそうし-』(13/ハン・ジェリム監督)、『1987、ある闘いの真実』(17/チャン・ジュナン監督)、『王宮の夜鬼』(18/キム・ソンフン監督)、『私たちの偽装結婚』(19/パク・ホチャン、パク・スジン監督)、『エクストリーム・ジョブ』(19/イ・ビョンホン監督)など、様々なジャンルの作品で名バイプレーヤーとして活躍している。

チョン・ヒョンジュン キム・ソウォン役

チョン・ヒョンジュン

2011年11月8日、大韓民国出身。パク・ソダムと共演した『パラサイト 半地下の家族』(19/ポン・ジュノ監督)でパク社長一家の息子ダソンを演じ一躍注目を集める。その他の出演作は、映画『偽りの隣人 ある諜報員の告白』(20/イ・ファンギョン監督)、ドラマ「あなたはひどいです」(17/MBC)、「七日の王妃」(17/KBS2)、「波よ波よ~愛を奏でるハーモニー~」(18/KBS2)、「復讐せよ~あなたの恨み晴らします~」(20/TV CHOSUN)、「Mine」(21/tvN)、「シーシュポス:The Myth」(21/JTBC)など。

ヨン・ウジン キム・ドゥシク役

ヨン・ウジン

1984年7月5日、大韓民国・江陵市出身。モデルとして活動後、『ただの友達?』(09/キム=ジョ・グァンス監督)で映画デビュー。以降、ドラマ「アラン使道伝-アランサトデン-」(12/MBC)、「恋愛じゃなくて結婚」(14/tvN)、「七日の王妃」(17/KBS2)、「法廷プリンス-イ判サ判-」(17/SBS)、「39歳」(22/JTBC)、映画『愛に奉仕せよ』(22/チャン・チョルス監督)などに出演し、“ロマンス職人”の異名を持つ。その他の出演作に、パク・デミン監督の『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』(16)、『窓辺のテーブル 彼女たちの選択』(16/キム・ジョングァン監督)、『ときめきプリンセス婚活記』(18/ホン・チャンピョ監督)、『出国 造られた工作員』(18/ノ・ギュヨプ監督)、主演を務めた『夜明けの詩』(21/キム・ジョングァン監督)など。

ヨム・ヘラン ハン・ミヨン役

ヨム・ヘラン

1976年10月30日、大韓民国・麗水市出身。出演舞台を観劇したポン・ジュノ監督の目に留まり『殺人の追憶』(03)で映画デビュー。主な出演作は、韓国で社会現象になったドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(16/tvN)、「ライフ」(18/JTBN)、「無法弁護士~最高のパートナー」(18/tvN)、「椿の花咲く頃」(19/KBS)や、映画『国家が破産する日』(18/チェ・グクヒ監督)、『未成年』(19/キム・ユンソク監督)、『無垢なる証人』(19/イ・ハン監督)、『82年生まれ、キム・ジヨン』(19/キム・ドヨン監督)、『野球少女』(19/チェ・ユンテ監督)、『ニューイヤー・ブルース』(21/ホン・ジヨン監督)、『君だけが知らない』(21/ソ・ユミン監督)など。『光と鉄』(20/ぺ・ジョンデ監督)では初主演を飾り、第21回全州国際映画祭韓国映画コンペティション最優秀女優賞を受賞した。“国民的お姉さん”の称号を持つ。

ハン・ヒョンミン アシフ役

ハン・ヒョンミン

2001年5月19日、大韓民国・ソウル特別市出身。ナイジェリア人の父と韓国人の母を両親に持つハーフモデル。ソウルファッションウィークやパリコレクションのランウェイを歩き、MZ世代(ミレニアル世代とZ世代)を代表するトップモデルとして活躍。その後、バラエティや俳優業にも進出。「ラブ・ラップバトル」(19/SBS)で初めてドラマのメインキャストを演じ、『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』(22)で映画デビューを飾る。その他の出演作は、NETFLIXドラマ「ホント無理だから」(21)など。

Staff スタッフ

1974年9月16日、大韓民国・羅州市出身。建築学を専攻していたが、2000年代初頭から短編映画を撮り始める。長編映画デビュー作は、ファン・ジョンミン主演のミステリー「影の殺人」(09)。デビュー作にして同日公開の『ワイルド・スピード MAX』(09)を押しのけて韓国映画ボックスオフィスで初登場1位を獲得(※初日KOFIC調べ)。2作目の『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』(16)では、子役出身の人気俳優ユ・スンホと人気K-POPグループ「EXO」のシウミンをキャストに迎え、韓国では誰もが知る伝説の詐欺師の逸話を大胆にアレンジし、観客数が200万人を超えるヒット作となる。
3作目の『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』(22)は、韓国公開時に『ウエスト・サイド・ストーリー』、『ハウス・オブ・グッチ』を抑えて初登場1位を獲得(※初日KOFIC調べ)するなど、ヒット作を連発している。

Production Note プロダクションノート

本作ではカーチェイス、アクション、そしてファイトシーンのすべてにおいて、リアリティを追求している。激しいカーチェイスでは、ドライバーがあたかも自分の身体の一部のように車を走らせる、達人級のドライビング・テクニックを披露。パク・デミン監督は、実際のカーレーサーの映像を参考にし、ウナがギアとブレーキを巧みに操る様を描いた。坂道でギアをニュートラルにして車が自然に下っていくようにしたり、突然スピードを落として敵をやり過ごしたりと、ユニークなアイデアも見どころだ。
また、本作では体を張った熾烈なアクションも描かれる。パク・ソダムがウナを演じるにあたり求められたのは、高度なドライビング・テクニックと臨機応変な対応力が必要な“特送とくそう”のスペシャリストであるという風格を保ちつつ、アクションに関してはプロの訓練を受けていない者のリアリティある動きに見せること。パク・デミン監督は、ウナが小柄な体格をものともせず敵を倒すアクションに重点を置き、ウナが敵を手荒く、かつ素早くねじ伏せるシーンが、スリリングな爽快感をもたらしている。

本作では車種、小道具、音楽を厳選し、独自性のあるカー・アクションに仕上げた。劇中でどこにでもある車種かつ年季の入った中古車を用いたのは、“特送とくそう”ドライバーのウナが仕事上、目立つのを避けるためにあえてその車を選んでいるという設定から。冒頭のカーチェイスで登場する車には、レトロな見た目のBMW5シリーズE34型をセレクト。ウナの並外れたドライビング・テクニックをより際立たせている。

照明とアップテンポなサウンドトラックも映画に更なる面白みを加えている。派手な色のネオンサインや光沢のある衣装などカラフルなディテールを施し、クライム映画というジャンルのせいで暗く見えがちなシーンもそうならないように工夫している。クライマックスの暗闇のなかでの格闘シーンは、照明を最小限に抑えて緊張感を最大限に引き出した。また、パク・デミン監督の「心臓のドキドキが止まらなくなるような音楽にしたい」という希望から、リズミカルでレトロなサウンドトラックを適所に挿入し、スリルあふれるアクションシーンを完璧に仕上げた。

まるで実在するかのようなペッカン産業のセットと、カーチェイスがおこなわれた数々のロケ地も本作の見どころ。“特送とくそう”の本拠地ペッカン産業は、ウナにとって最も親しみがあり、居心地のよい場所である。職場でありながら同時に我が家のような雰囲気を生み出そうとした制作陣は、実在する廃車処理場を使うのではなく、“特送とくそう”の本拠地として適した大規模なセットをつくることにした。釜山の影島のビーチに隣接し、釜山港大橋が全方位から見える場所にカラフルなコンテナを配置。廃車処理場のどんよりとしたイメージを払拭して、活気のある場所を作り上げた。クライマックスのアクションシーンの舞台ともなるこの場所に本物の実在感をもたせるため、アートディレクターが中心となり、長い時間をかけて隅々まで精巧なディテールが加えられた屋外セットを完成させた。ペッカン産業のセットを称賛する俳優陣は「まるでコンピューターグラフィックスで描いたように見えるけど、実在のセットなんだ。忘れられないよ」と語る。
本作のハイライトとなるカーチェイスが行われるロケ地を見つけることも重要な仕事だった。冒頭でも5分以上続くカーチェイスを退屈なものにしないために、様々に異なるロケーションを取り入れた。たとえば狭い路地、都会の広い道路、上り坂の解体場、線路、高くそびえ立つ屋外の立体駐車場などだ。パク・デミン監督は「様々な場所を紹介し、観客に旅をしているような気分になってもらうことが重要だった」と語る。